交通事故後のめまい
広島市安佐南区のHALE整骨院が徹底解説
交通事故後に起こる
「めまい」とは?
■ 交通事故後に起こる「めまい」とは?
交通事故の後、時間が経ってから「ふわふわする」「ぐるぐる回る」「立ち上がるとクラッとする」といった“めまい症状”が現れることは少なくありません。事故直後は興奮状態で気づかず、数時間〜数日経ってからめまいが悪くなるケースも多いです。
交通事故によるめまいは、むちうち(頚椎捻挫)や自律神経の乱れ、耳の機能異常、脳への軽度の衝撃など、原因が複雑に絡み合って起こるため、自然に放置しても治らず、むしろ長期化・慢性化する可能性があります。
特に、初期対応が遅れると「頭痛・吐き気・耳鳴り・集中力低下」など、さまざまな不調を併発するため、正しい知識と専門的なケアが重要です。
■ 交通事故後のめまいが起こる主な原因
めまいは一つの原因だけで起きることはまれで、多くの場合、複数の要因が同時に関係しています。ここでは事故後のめまいを引き起こす代表的なメカニズムを解説します。
① むちうち(頚椎捻挫)による筋緊張・神経圧迫
交通事故でもっとも多い外傷が「むちうち」です。首が瞬間的にムチのようにしなることで筋肉・靭帯・神経が傷つき、炎症が起こります。
むちうちのめまいは、以下の流れで発生します。
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首まわりの筋肉が固くなる
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血流が低下し、脳への血流が不足
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後頭部や耳周囲の神経が過敏になる
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頚椎のゆがみが前庭神経(バランスを司る神経)を刺激
特に後頭部には「平衡感覚」に関わる神経が集中しているため、首のトラブルはめまいと非常に関連が深いです。
② バレ・リュー症候群(自律神経の乱れ)
むちうちが原因で自律神経が乱れると、次のような症状が現れます。
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めまい
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頭痛
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吐き気
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耳鳴り
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動悸
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ふらつき
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息苦しさ
これらは「バレ・リュー症候群」と呼ばれ、交通事故後に非常に多い症状です。首の筋肉が緊張し交感神経が過剰に働くことで、自律神経のバランスが崩れ、全身症状としてめまいが現れます。
特徴として、
✔ 調子が日によって変わる
✔ 午前・午後で症状が大きく揺れる
✔ 病院では異常が見つからないことが多い
などがあり、本人が一番つらいタイプの不調です。
③ 内耳(耳の奥)の障害
交通事故の衝撃で内耳のバランス器官がダメージを受けることがあります。これにより、
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グルグル回る回転性めまい
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平衡感覚の低下
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耳鳴り
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難聴
などの症状がでることがあります。
内耳性めまいは、下記のように日常生活に強い支障をきたすことがあります。
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歩行時にふらつく
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横になったときに天井が回る
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頭を動かすとめまいが増悪
むちうちとの併発も多いため注意が必要です。
④ 頭部への衝撃(脳震盪)
交通事故で頭を打っていないように思えても、急激な減速・衝撃によって脳が揺さぶられ「軽度の脳震盪」が起きていることがあります。
脳震盪で起きるめまいの特徴は、
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ボーッとする
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物が二重に見える
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集中力が落ちる
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強い頭痛
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ふらつきが続く
脳の問題が疑われる場合は、整骨院よりも病院の受診が優先になります。
⑤ 不安・ストレス・精神的ショック
交通事故は身体だけでなく“心”にも強いストレスを与えます。
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緊張が続く
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事故の場面を思い出す
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交感神経が過剰に働く
これらが原因で「心因性めまい」が出現することがあります。
むちうちと心因性が混在するケースも多いため、丁寧な問診が重要です。
■ 交通事故後のめまいには3つのタイプがある
① 回転性めまい
「グルグル回る」「天井が回る」という感覚。内耳障害や脳震盪の可能性がある。
② 浮動性めまい
ふわふわ、地に足がついていない感じ。むちうち・自律神経の乱れで起こる。
③ 立ちくらみ(起立性低血圧)
立ち上がったときにクラッとする。血流障害や緊張による。
■ 放置するとどうなる?事故後めまいのリスク
交通事故後のめまいを放置すると、以下の慢性症状を招く危険があります。
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頭痛・吐き気の慢性化
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自律神経失調症
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肩こり・首こりの悪化
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不眠
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天気痛の発生
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集中力低下
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通勤・家事・育児への支障
特に自律神経性のめまいは「治ったと思っても再発しやすい」のが特徴で、専門的なケアが不可欠です。
■ すぐ病院に行くべき危険な症状
以下の症状がある場合は、整骨院より医療機関の受診が優先です。
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めまいと同時に手足のしびれがある
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激しい頭痛が突然起こる
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吐き気・嘔吐が止まらない
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意識がぼんやりする
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ろれつが回らない
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重大な頭部打撲がある
脳のトラブルの可能性があるため、早期対応が必要です。
■ 整骨院でできる交通事故後のめまい改善施術
むちうち・自律神経の乱れによるめまいには、整骨院での施術が非常に有効です。
● 頚椎のゆがみ・緊張の改善
事故で歪んだ首周辺の筋肉・関節を調整し、神経圧迫や血流不足を解消。
● 姿勢の改善
スマホ首・猫背があるとめまいは治りにくい。正しい姿勢へ導く。
● 自律神経調整
呼吸・筋緊張を整えることで、交感神経の過剰な働きを抑える。
● 後頭下筋群アプローチ
めまいと最も関係が深い後頭部の筋肉を調整することで症状が大きく軽減。
● リハビリ・可動域訓練
頚椎の動きを回復させることで、再発を防ぐ。
■ 交通事故後のめまい改善のポイント(まとめ)
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むちうち(頚椎捻挫)が最も多い原因
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自律神経の乱れが症状を複雑化
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内耳や脳が原因になることも
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症状は遅れて出ることが多い
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放置すると慢性化しやすい
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早期の専門的ケアで改善しやすい
交通事故後のめまいは「軽い症状だから」と放置すると、長引きやすいタイプの不調です。
「病院では異常なしと言われたのに辛い…」という場合でも改善できるケースは多いため、早めに相談することが大切です。














