🏥 レントゲン撮影は病院(医療機関)のみレントゲン(X線)撮影やMRI、CTスキャンなどの画像検査は、医師の資格を持つ者だけが行える医療行為です。
整骨院にいる柔道整復師は国家資格ですが、医師ではないため、これらの医療機器を使用したり、診断を下したりすることは法律で禁じられています。
🚨 病院と整骨院の役割
分担項目
病院・整形外科(医師)
整骨院・接骨院(柔道整復師)
レントゲン撮影可能不可精密検査MRI、CTなど可能不可診断名確定診断を下せる診断名ではない「柔道整復師の判断」として施術を行う投薬・注射可能不可治療の中心診断、薬、手術、リハビリ(理学療法士)手技、物理療法(電気など)
🧐 整骨院がレントゲンを撮れない理由1.
診断の限界
柔道整復師は、骨折や脱臼などの外傷に対し、徒手検査(手で触れて状態を確認する検査)に基づいて施術を行いますが、骨の内部や微細なヒビ割れ、神経・血管の損傷の程度などは、レントゲンなどの画像なしでは正確に把握できません。特に交通事故によるむち打ち症の場合、神経症状(しびれ、麻痺など)が隠れていることもあり、これらを見逃さないためにも、まずは必ず病院で医師による精密検査を受けることが必須となります。
2. 医療法による制限柔道整復師の業務範囲は、柔道整復師法という法律で定められています。この法律は、手術や投薬、そしてレントゲンなどの医用機器を用いた診断・検査を医師のみの独占業務としています。そのため、整骨院では患者さんの症状を確認する際も、「施術録」に徒手検査の結果や症状を詳細に記録し、それに基づいた施術計画を立てていきます。
✅ 交通事故の治療の正しい手順
交通事故の治療を開始する際、整骨院での施術を希望する場合でも、以下の手順を必ず守る必要があります。事故発生直後: 必ず病院(整形外科)を受診する。目的:レントゲンなどで骨折や深刻な損傷がないかを確認し、医師の診断書を取得する。保険会社への連絡: 診断書を持って警察に届け出を行い、その後、保険会社に連絡して整骨院での治療を希望する旨を伝える。治療の開始: 病院での初期診断を受け、保険会社の承諾を得た上で、整骨院での手技を中心としたリハビリテーションを開始する。整骨院は、痛みや可動域を改善するための集中的なリハビリに強みがありますが、医学的な安全管理と診断は必ず病院の医師が行うという役割分担を理解し、両者を適切に併用することが、早期回復への一番の近道となります。
Q.整骨院でレントゲンは撮れますか?
A.レントゲンは病院のみです。当院では検査と手技を中心に行います。




