🤰 妊娠中に整骨院で治療を受ける際の基本原則
1. 医師による初期診断が絶対条件
妊娠の有無にかかわらず、交通事故治療のスタートは必ず整形外科医による診断です。
レントゲン・投薬の可否確認: 病院では、母体と胎児への影響を考慮し、レントゲン撮影は原則として避けます。また、痛み止めや湿布などの薬の処方も制限されるため、医師と連携し、使用可能なもの、避けるべきものを明確にしておく必要があります。
専門的な評価: 医師による精密な診断を受け、治療可能な怪我であること、そして整骨院での施術が母体と胎児に影響を与えないと判断されることが、整骨院での治療開始の前提となります。
2. 施術内容の徹底的な変更と調整
整骨院での施術は、以下の点に細心の注意を払って行われます。
体位の工夫(うつ伏せの禁止):
お腹が大きくなる中期以降は、うつ伏せでの施術は厳禁です。
横向きや座った状態、または特殊な妊婦用クッションを使用して、お腹に負担がかからない姿勢で施術を行います。
物理療法(電気治療など)の制限:
電気治療(低周波、干渉波など)は、電流がお腹を通過する可能性を考慮し、腹部および腰部への使用は原則として禁止されます。
施術箇所は、首、肩、背中の上部、手足などに限定し、施術者はお腹から十分な距離をとります。
ソフトな手技の選択:
強い圧をかけるマッサージや、関節を急激に動かす矯正(骨格矯正)などは行いません。
筋肉を優しくほぐすソフトな手技や、血行を促進するための軽いストレッチを中心に行い、母体にストレスを与えないように努めます。
安静の確保: 施術中だけでなく、自宅での安静指導や、日常生活で注意すべき姿勢や動作についても詳しく指導を行います。
💡 治療中の重要な注意点
担当者への事前申告: 妊娠していること、現在の週数、体調の変化などは、必ず事前に整骨院の担当者と保険会社に伝えてください。
体調の優先: 施術中に少しでも気分が悪くなったり、お腹が張ったりした場合は、すぐに施術者に申告し、中断・休憩をとってください。無理をすることは厳禁です。
病院との連携継続: 整骨院に通っている間も、産婦人科の定期検診とは別に、整形外科医の診察も定期的に受け続け、医学的な経過観察を怠らないようにしてください。
整骨院を選ぶ際は、**「妊婦の治療経験が豊富であるか」「安全に配慮した施術室や器具があるか」**などを事前に確認することをおすすめします。妊娠中のデリケートな時期だからこそ、信頼できる専門家を選び、安全を最優先して治療を進めていきましょう。
Q.妊娠中でも治療できますか?
A.はい、妊娠中の方でも、整骨院(接骨院)で交通事故による怪我の治療を受けることは可能です。




