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🚨 なぜ痛みがなくてもすぐに受診すべきなのか
1. 脳の興奮状態による「痛みのマスキング」
交通事故という強い衝撃やショックを受けると、人体は生命維持のためにアドレナリンなどの興奮物質を大量に分泌します。この極度の緊張と興奮状態にある間は、痛みを脳に伝える神経回路の働きが一時的に鈍くなることがあります(鎮痛作用)。

この作用により、実際には体内で組織や筋肉が損傷を受けていても、事故直後は痛みを感じにくい「麻痺」のような状態になることが多々あります。興奮状態が落ち着いた頃(数時間後や翌朝など)に、それまで抑えられていた痛みが急激に現れるケースが後を絶ちません。

2. 症状の遅延と悪化のリスク
むち打ち症(頚椎捻挫)は、事故の衝撃で首や背中の筋肉、靭帯などが過度に引き伸ばされたり損傷したりして起こります。初期の段階では単なる「張り」程度に感じていても、時間が経つにつれて炎症が悪化し、首の痛み、頭痛、吐き気、手足のしびれといった深刻な症状に発展する可能性があります。

早めに医師の診察を受け、適切な診断と初期治療(投薬、固定など)を開始することが、症状の悪化を防ぎ、早期に回復するための鍵となります。

💰 保険適用と補償を受けるために必須の手続き
仮に数日後に痛みが出始めたとして、事故直後に受診していない場合、保険会社との間で以下のような大きなトラブルが生じる可能性があります。

1. 「事故と怪我の因果関係」の証明
自賠責保険や任意保険を使って治療を受ける大前提は、**「その怪我が交通事故によって生じたものである」**という因果関係を医学的に証明することです。

受診が遅れると…: 事故から数日経過してから初めて病院に行った場合、保険会社は「その痛みは事故とは関係なく、日常生活の中で発生したものではないか」と疑念を抱く可能性が高くなります。

初診が当日であれば…: 事故当日に病院を受診し、医師が「事故による症状の疑いがある」と診断すれば、医学的かつ法的な因果関係がスムーズに認められます。

2. 警察への届出(人身事故の扱い)
単なる物損事故として処理した後で、後から痛みが出て通院を始める場合、人身事故への切り替え手続きが必要になります。この切り替えには、医師の診断書が必須であり、手続きが煩雑になるだけでなく、状況によっては切り替えを拒否されるリスクもあります。

事故直後に病院へ行き、診断書を警察に提出することで、最初から人身事故として処理され、治療費や慰謝料などの補償がスムーズに進みます。

したがって、痛みを感じていなくても、まずは当日に整形外科などの医療機関を受診し、診断書を発行してもらうことが、ご自身の体と、後の適正な補償を受ける権利を守るために最も重要です。

受診後、もし翌日以降も症状がなければ、治療は一旦終了すれば問題ありません。判断を遅らせることは、後悔のもととなります。

Q.事故当日は痛みが少なくても通院したほうがいいですか?

A.はい。事故直後は痛みが遅れて出ることが多いため受診をおすすめします。

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