🏥 病院と整骨院を併用するメリット
病院と整骨院は、それぞれ異なる役割と強みを持っているため、併用することで治療効果を高めることが期待できます。
1. 病院(整形外科)の役割
病院の最大の強みは、精密な診断と医学的管理です。
精密検査: レントゲン、MRI、CTスキャンなどの画像検査により、骨折や脱臼、神経損傷などの医学的な診断を確定できます。これは、治療の土台となる非常に重要なプロセスです。
投薬・注射: 炎症や痛みが強い急性期には、消炎鎮痛剤や湿布などの薬の処方や、必要な場合の注射による治療が行えます。
経過観察と診断書: 治療の経過を医学的に記録し、症状固定時の後遺障害診断書など、重要な書類を作成できるのは医師のみです。
2. 整骨院(接骨院)の役割
整骨院は、手技による集中的なリハビリテーションに強みがあります。
専門的な手技施術: むち打ち(頚椎捻挫)や腰椎捻挫、打撲などに対し、柔道整復師が**手技(マッサージ、ストレッチ、関節調整など)**を中心に、痛みの緩和や関節の可動域改善に特化した施術を行います。
頻繁な通院: 病院に比べて診療時間が長く、土曜日も開いていることが多いため、高い頻度で通院し、集中的にリハビリを行うことが容易になります。これは、症状の早期回復に非常に重要です。
📝 併用するための手続きと注意点
病院と整骨院をスムーズに併用するためには、いくつかの手順と注意点があります。
医師の同意を得る: 整骨院での施術は、必ず最初に受診した医師(整形外科医)の同意を得てから開始するようにしましょう。医師に「整骨院での施術も併用したい」という意向を伝え、治療の必要性を理解してもらうことが大切です。
保険会社への連絡: 病院での治療を開始した後、担当の保険会社に連絡し、「〇〇という整骨院も利用したい」と伝え、併用することの承諾を得てください。保険会社が承諾すれば、両方の治療費が自賠責保険や任意保険で支払われます。
定期的な病院受診: 併用している間も、整骨院での施術だけに頼るのではなく、月に一度程度は病院で医師の診察を受け、怪我の状態を医学的にチェックしてもらい、経過報告を行うことが極めて重要です。これにより、治療の客観性と一貫性が保たれます。
治療の一貫性: 医師と整骨院の先生が、治療方針について認識を共有できていると理想的です。
これらを適切に行うことで、医学的な安全管理と専門的なリハビリの両輪で治療を進められ、早期かつ完全な回復を目指しやすくなります。
Q.病院と整骨院は併用できますか?
A.併用可能です。両方通院することで治療効果が高まることもあります。




